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2010年11月の投稿

2010年11月29日 (月)

入管法が新しくなりました。~研修・技能実習制度の見直し~

今回は私は申請取次行政書士でもあるので,それらしく,少し入管法のお知らせをしてみたいと思います。

関係の方はご存知かと思われますが,2010年7月より入管法が新しくなりました。改正された点は何点かありますが,今回は研修・技能実習制度の見直しについて書いてみます。

今回の改正で,研修生や,技能実習生の保護の強化を図るため,新たな在留資格として「技能実習」が設けられました。

行うことができる活動は次の通りです。

① 「講習による知識修得活動」及び「雇用契約に基づく技能等修得活動」

企業単独型…海外にある合弁企業等事業上の関係を有する企業の社員を受け入れて行う活動
団体監理型…商工会等の営利を目的としない団体の責任及び監理の下で行う活動

② ①の活動に従事し,技能等を修得した者が雇用契約に基づき修得した技能等を要する業務に従事するための活動

これにより,雇用契約に基づき行う技能等修得活動は,労働基準法,最低賃金法等の労働関係法令等が適用されるようになります。また,①から②への移行は,在留資格変更手続により行うこととなります。

★その他以下の事項について,関係省令の改正等が行われました。

  • 受入れ団体の指導・監督・支援体制の強化,運営の透明化
  • 重大な不正行為を行った場合の受入れ停止期間の延長
  • 送出し機関と本人との間の契約内容の確認の強化  など

研修という名目で安い賃金で労働を継続させることはできなくなるということです。

2010年11月28日 (日)

相続のはじまりについて~人が亡くなった時~

家族を失う。どうしようもなく悲しい出来事です。どうして人は亡くなるのか?

誕生の喜びにあふれたその日から,一方でその生まれたばかりの赤ちゃんにもいずれ必ず,死は訪れてしまう。

誰にも平等に訪れる,しかし,途方もなく大きな悲しみもともなう出来事。それが「死」ではないでしょうか。

感情的には大きな動揺を与えるこの出来事の一方で,事務手続きもこなしていかねばなりません。

以下はその事務手続きについて説明してみました。

人が亡くなった時は,その死亡についての届出義務者が,死亡の事実を知った日から原則として7日以内に死亡者の本籍地などに「死亡届」を提出しなければなりません。「死亡届」には死亡診断書,または死体検案書を添付しなければなりません。

届出義務者とは「同居の親族」「その他の同居者」「家主,地主または家屋もしくは土地の管理人」です。「同居の親族以外の親族」も届け出ることができます。

届出地は本籍地だけではなく,届出人の所在地,死亡地においても行えます。

亡くなった人を埋葬するためには死体火埋葬について市町村長の許可を受ける必要があります。この許可は通常死亡届と同時になされます。

申請者は火葬を行おうとする人です。

そして,相続が始まります。相続は悲しみをスタートラインとするものなのかもしれません。

しかし,現実では,相続を待ち望んでいるといったような悲しい事実もあるようです。

相続を専門として扱う以上,そのような現実も目にします。ただ,その現実の中で,さらに悲しい争いに発展しないようにしていかねばという気持ちを持って相談に向かいたいと思っています。

2010年11月26日 (金)

最近注目されています。遺言書~作成上の注意など~

最近,メディアにもよく取り上げられている遺言書。さらに,「終活」との言葉もあるようです。この言葉は,縁起がいいのか悪いのか微妙な響きを持っているように感じます。

しかし,自分の財産を自分の思いを乗せながら清算していく活動は大切なのかもしれません。家族や親族,また,他の人たちと力を合わせながら築いてきた,現在の地位や財産。その大切な資産をどのように扱い,今後も扱ってほしいのか。この思いは伝えたほうがよいのではないでしょうか?

そのひとつの方法が遺言書です。今回は遺言書を書く上で注意することなど書いてみました。

遺言の方式は民法に定められています。その方式を満たさない場合には,遺言としての効力が認められないために注意が必要です。これは,遺言者の真意を明確にして,遺言をめぐる紛争等を防止するためになされています。
ただし,方式さえ満たせば,15歳以上の人であればだれでも自由にすることができます。しないことも自由です。

さらに,撤回や取り消し,変更も自由です。自由といっても,推定相続人が遺言者に強要して撤回,変更等させた場合は,その推定相続人は相続人となることができません。

遺言は普通方式と特別方式があり,普通方式は「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。自分の環境,現状,状況など考え,自分に合った方式を選ぶのがよいでしょう。

遺言によって相続分や相続人を指定する場合は法定の相続分・相続人に関わらず,誰にどれだけ相続させるかは自由です。逆に遺言がないと相続人以外に相続させることはできないので,相続人以外に相続させる場合には必ず遺言が必要です。

遺言によって相続財産を指定する場合は,相続財産の把握を事前に行う必要があります。そのために,財産目録を作成するのがよいでしょう。

また,財産の指定をする場合には遺留分への配慮を忘れないようにしましょう。

遺言書は漢字・平仮名だけでなく,カタカナ,ローマ字でも構いません。意味さえはっきりとわかるのであれば,今風に略語を用いることも可能です。

ただし,意味内容が不明確になるような言葉の使用は避けましょう。相続人に相続させる場合は「○○に相続させる」相続人以外であれば「◎◎に遺贈する」などです。

また,不動産の表記も登記簿の通りに記載しなければなりません。

遺言書の書き方などはたくさんの書物が出版されており,ネットでも確認できます。このブログでも少しずつ紹介していく予定です。 >

2010年11月25日 (木)

離婚の問題~離婚原因が,虐待か女性関係かが争われた場合~

今回は身近な街の法律家として離婚問題について書いてみました。判例をもとにしていますが,私自身の考えも付け加えています。

別居後に,女性と関係をもった夫が妻に対し離婚請求しました。

これは認められるでしょうか?別居しておいて,勝手に女性と関係を持って,離婚を請求する?勝手な言い分と思えます。

この件に関して,夫側の言い分は

離婚の理由は,妻の夫に対する無理解や虐待によって引き起こされたものであるとして,自分は離婚の原因の責任を負っているものではないとしました。

それを理由として離婚を請求したのです。

自分が別居をしたのは妻の虐待等がきっかけであり,別居後の女性関係が離婚請求の原因ではないとのことでしょう。

これに対し,妻側の言い分は

婚姻関係破綻の直接の原因は夫の女性問題であって,それにより別居に至ったのであるから,離婚原因の責任は夫にあるとしました。

妻は自分の虐待等が原因ではないとの反論です。

妻の言い分からすれば,夫側に責任があるので有責配偶者からの離婚請求は認められないのではないかとの見方ができたでしょう。

しかし,事実関係を整理したところ,実は,多忙により帰宅の遅くなった夫を,妻が家に入れない,また,事実無根の情報を会社上司に言いつけるなどの妻の夫に対する無理解な虐待行為が実際にあり,夫の言い分通り,それが別居の原因であることが分かりました。

なぜ,このようなことを妻がしたのか,詳細はわかりません。多忙で帰宅が遅くなることは,ひょっとしたらありがちなのかもしれません。

あげられた事実の中では,夫が仕事を理由に遊び歩いているわけではなく,きちんと仕事していたわけです。

しかし,帰宅の遅い夫にいら立ちを覚えたのか,家から閉め出すなどの行為は,疲れて帰宅した夫にはショックだったのかもしれませんね。

さらに,追い打ちをかけるように会社に対して,自分の夫を貶めるような行為をするなど,長い目で見ると自分の首をも占めてしまいそうな行為は,短絡的であったのかもしれません。

結局,そういう状況は婚姻関係が破たんした状況といえるとし,その後で,夫は女性と関係をもったことも明らかになり,婚姻の破たん原因が夫にないことが認められ,離婚請求は認められました。

夫の言い分がほぼ認められました。ただ,妻の行為はいただけないとしても,婚姻中でありながら,最終的に妻以外の女性に,自分の気持ちの安らぎどころを求めてしまった。複雑な気持ちにさせられてしまいます。

2010年11月24日 (水)

障がいのある人にとっての外出とは

初めての投稿記事には事務所のホームページにも記載したものです。

私は以前,一人の進行性の全身障害がある重症の方と知り合いになったことがありました。彼は人工呼吸器をつけていますが,呼吸器をつけるようになってほとんど外出の機会に恵まれていませんでした。

その後,保護者や学校の担任の先生たちの支援,本人の努力を通じて,少しずつ外出できるようになったのです。

そして,その経験を重ね,彼はコンサートに行きたいと言えるようになるまでになりました。

久しぶりの外出,さらに大好きなアイドルのコンサートへ行くことは,彼にとっての大変感動的な出来事と思い,その様子をぜひ作詞できないかと投げかけました。

実は,私は年に1回気の合う仲間たちと一緒に障がいのある方に向けてのコンサートをしています。そのコンサートでは音楽の教師の自作による歌を歌っています。

彼に「うまい詞ができればその先生が曲をつけてくれて,私たちのコンサートで披露することができるかもしれない」と伝えてみました。そして,彼も若干乗り気で作詞することになったたのです。


しばらくして,彼から詞ができたとのメールが届きました。

詞を見て驚いたのは,その中心となるコンサートの様子だけでなく,道中の様子が事細かに書かれてあったことです。

車の揺れ,窓の景色の流れ,変化,周りの音など,車に乗ったところから,降りるところまでの様子が,実に,詞の中の半分以上の割合を占めていたのです。


コンサートの詞なのだからコンサートのことをもっと中心に書いたらいいのにと思い,彼に再考を促そうと考えました。

しかし,よくその詞を読み返すと,彼のある思いに気がついたのです。


私たちにとっては何気ない外出という行為です。しかし,彼にとって何年振りかの外出,さらに初めてともいえる遠出という体験はすべてが新鮮で,彼の眼には周りの景色が大好きなアイドル同様,きらきらと輝いて映ったのではないでしょうか?

彼にとってはコンサート会場という目的地だけがドラマであったのではなく,道中もすべてがドラマだったということがわかりました。


重症の障がいがある人にとって1回の外出は非常に貴重な経験の場であるといえます。また,自分の体験では外出自体が奇跡の場であるといえる人にも出会ったことがあります。

そう考えると,移動や外出を支援する人はその貴重な瞬間,時間を共にできる幸せを感じられる一方でその貴重な時間を共にしているという重い責任を担っています。

その貴重な幸せな空間をいかに提供するか,私たち福祉に関わる人間にはその点も期待されていると思いました。

はじめてみました。

今日からコラムを始めることにしました。日常的に思うことや,成年後見,相続・遺言,夫婦問題に関する情報などもわかりやすくお伝えしたいと思います。

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