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2010年11月25日 (木)

離婚の問題~離婚原因が,虐待か女性関係かが争われた場合~

今回は身近な街の法律家として離婚問題について書いてみました。判例をもとにしていますが,私自身の考えも付け加えています。

別居後に,女性と関係をもった夫が妻に対し離婚請求しました。

これは認められるでしょうか?別居しておいて,勝手に女性と関係を持って,離婚を請求する?勝手な言い分と思えます。

この件に関して,夫側の言い分は

離婚の理由は,妻の夫に対する無理解や虐待によって引き起こされたものであるとして,自分は離婚の原因の責任を負っているものではないとしました。

それを理由として離婚を請求したのです。

自分が別居をしたのは妻の虐待等がきっかけであり,別居後の女性関係が離婚請求の原因ではないとのことでしょう。

これに対し,妻側の言い分は

婚姻関係破綻の直接の原因は夫の女性問題であって,それにより別居に至ったのであるから,離婚原因の責任は夫にあるとしました。

妻は自分の虐待等が原因ではないとの反論です。

妻の言い分からすれば,夫側に責任があるので有責配偶者からの離婚請求は認められないのではないかとの見方ができたでしょう。

しかし,事実関係を整理したところ,実は,多忙により帰宅の遅くなった夫を,妻が家に入れない,また,事実無根の情報を会社上司に言いつけるなどの妻の夫に対する無理解な虐待行為が実際にあり,夫の言い分通り,それが別居の原因であることが分かりました。

なぜ,このようなことを妻がしたのか,詳細はわかりません。多忙で帰宅が遅くなることは,ひょっとしたらありがちなのかもしれません。

あげられた事実の中では,夫が仕事を理由に遊び歩いているわけではなく,きちんと仕事していたわけです。

しかし,帰宅の遅い夫にいら立ちを覚えたのか,家から閉め出すなどの行為は,疲れて帰宅した夫にはショックだったのかもしれませんね。

さらに,追い打ちをかけるように会社に対して,自分の夫を貶めるような行為をするなど,長い目で見ると自分の首をも占めてしまいそうな行為は,短絡的であったのかもしれません。

結局,そういう状況は婚姻関係が破たんした状況といえるとし,その後で,夫は女性と関係をもったことも明らかになり,婚姻の破たん原因が夫にないことが認められ,離婚請求は認められました。

夫の言い分がほぼ認められました。ただ,妻の行為はいただけないとしても,婚姻中でありながら,最終的に妻以外の女性に,自分の気持ちの安らぎどころを求めてしまった。複雑な気持ちにさせられてしまいます。

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